精神分析とはWhat is Psychoanalysis

精神分析はどのような方のお役に立つでしょうか

人間は誰でも無意識のとらわれをかかえています。ですから、精神分析はある意味では基本的にはすべての方のお役に立つことができます。しかし、精神分析はとても回数の多い、したがって費用もかなりの程度かかる実践です。ほんとうに切実に自分のこころを見つめ、自分を変化させようとする気持ちが維持できる状態にないとなかなか続かないことも事実です。また、そこで動かすこころや気持ちはとても大きいので、状態によっては精神分析を受けることがあまりに負担になる場合もあります。このようなことさえクリアできるのであれば、精神分析は多くの方々にお役に立てるサービスです。

自分がいつも同じところでつまずくように感じ、いきづまりを自覚しておられる方、どうも自分のこころに自分を邪魔するようなところがあるような感じをいだいておられる方、そうしたことが積もって気分が沈んだり、不安になったり、いわゆる精神的な症状が出現しておられる方には、多くの場合お役に立てます。自分の内面をこころから知り、変化を生み出すことをとおして、袋小路をぬけて、よりいきいきと生きることが可能になるでしょう。なお、医師に治療を受けておられる方はその医師とご相談された上でお受けになることをおすすめします。

人の世話をするお仕事の方、医療職、心理職、福祉職といった援助職、教育職の方たちには、人とかかわって相手の幸福を増進させるというその職業に本来含まれる人間関係のなかで、なぜか巻き込まれたり、利用されたり、自分を失ったり、不安を感じたりするようなことにお困りの方もいらっしゃいます。そうした方のお仕事への内的な準備の達成にも精神分析はたいへんに役立ちます。

もちろん、学者、芸術家など、創造的なお仕事をされている方にも役立ちます。自分自身のこころの探求をとおして創造性は深みと奥行きと生気をましていきます。芸術や学問を追求することによって追い詰められやすかったこころが、よりゆとりを取り戻しやすくなります。

精神分析とは