精神分析的精神療法家センターJPS Allied Centre for Psychotherapists
センター長ご挨拶
2022年8月 髙野 晶
JPS精神分析的精神療法家センター長の任を初代北山修先生から引き継ぎました。本センターの設立の経緯や位置付けは、初代センター長が「センター設立の趣旨」で述べる通りです。
最初の3年間は、従来のJPSの精神分析的精神療法家のトレーニングシステムを維持しながら新しい組織の活動のあり方を探る期間でした。その結果、新たな研修生を次々と迎えています。
COVID-19感染拡大が続く中、センターとしてはオンラインを活用しながら学術集会を続けることができました。その概要は以下のようなものです。
2019.9 | JPS精神療法家センター設立記念シンポジウム「精神分析的精神療法を学ぶ」 #講演「日本の精神分析的精神療法:歴史と文化から学ぶ」 #シンポジウム「精神分析的精神療法を学ぶことについて」 |
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2020.6 | 学術集会 #発表と討論「精神分析的精神療法:精神療法家と精神分析家のプロセス」 |
2021.6 | 学術集会 #講演と討論「精神分析的精神療法の独自性について」 |
2021.12 | 学術集会 #講演と討論「日本の健康保険制度と精神分析的精神療法」 #事例検討会 |
2022.6 | 学術集会 #発表と討論「それぞれの場での精神分析的精神療法」 |
精神分析的精神療法についての検討を多角的に精緻化していくことが今の私たちの取り組んでいることだと言えます。学術集会は、精神療法家、研修生そして分析家から構成されるセンター会員によって行われていますが、センター会員ではない分析家や候補生も参加可能となっています。参加者それぞれが立場を超えて闊達に意見交換をする場が育ってきています。
また、本年度より、センターの症例検討会を定期的に始めます。
こうして私たちのセンターは、JPSに併設という他に例を見ない形で芽を吹き伸ばしつつあります。試行錯誤は続きますが、JPSとの相互理解を保ちつつ、関心を共にする方々との琢磨の道のりの次の3年間を歩み始めます。